Q 自己紹介をお願いします
看護師として大学病院ICU、訪問看護、人工呼吸器特化型病院などでの勤務経験がありつつ、脳性麻痺の方の居宅ヘルパー(4年間の大学生活のうち3年)、パーソナルアシスタンス(PA)制度の介助者、動ける医療的ケア児の幼稚園・小学校の付き添いや自宅でのサポートを行うボランティアナースチームのリーダーなど、有償ボランティアも行ってきました。
現在は、重症心身障害児や医療的ケア児が通うデイサービスを運営するNPO法人ソルウェイズでも週4の常勤で勤務しつつ、2021年にNPO法人あえりあを立ち上げました。
医療・福祉・介護の制度のすきまに対し、地域の有資格者が有償ボランティアを行い、オンラインとオフラインのハイブリッド型の昔ながらの町内会のような社会をイメージして活動しています。
Q スピーチコンテストに出場する前の気持ちや、当日に向けての準備で頑張ったことや苦労したことは?
いつ、ご自身やご家族が疾患や障害をもつかわからない。
いつ、ご自身やご家族に介護が必要になるかわからない。
誰でも、福祉や介護が必要となる日が、必ず来る。
必要性を感じにくいからこそ、いざ必要になった時に予備知識がなく困る方が多くいらっしゃいます。
普段は福祉や介護に触れることのない方々にも、知っていただく機会にしたいと思い、エントリーしました。
また、医療職・介護職・福祉職は女性が多く、ライフスタイルの変化によって働き方も変わるため、「さぽんて」のようなスキルの活かし方もあるということや、
家族に介護が必要な人が生じた場合に主な介護者になるのも女性が多いため、自身で抱え込まずにインフォーマルサービスも活用して介護を行うことができる選択肢としても、「さぽんて」を知っていただきたいと思っております。
Q スピーチコンテストに出場して得たものや、気付きは?
イベント登壇、助成金審査のプレゼン、ラジオ出演など、「さぽんて」を知ってもらうためにお話しさせてもらうことが多く、私自身についてスピーチする機会はこれまでありませんでした。
エントリーシートも事業内容や社会に与える影響などを問われる欄が多く、「ビジネススピーチコンテスト」でもあったため、“私らしく働く”よりも事業内容のプレゼンに寄せたところ、イベントの趣旨や来場者層とはマッチしにくいプレゼンになってしまったかなと反省しました。
相手に合わせて、伝える情報や伝え方を工夫することを学ぶ良い機会になりました。
「私らしく働きたい」と思い始めた女性への応援メッセージをお願いします
看護師としても勤務をしつつ、NPO法人も立ち上げていることに驚かれることも多くありますが、仕事であり、楽しいことであり、趣味でもあり、私自身の一部になっているため、境目がなく融合しています。
仕事は、金銭的報酬の有無や大小に関わらず、実現させたいビジョンのために必要なことを実践・経験する場でもあると思います。
NPO法人あえりあでは制度のすきまに対しての活動を行いながら、看護師として制度内での勤務も継続することは、制度内にいることで見える課題や聞こえる声から、制度のすきまのニーズを見出すことに意義があると考えているため、私にとっては、すごいことでも、大変なことでもなく、私自身に必要なものをチョイスしているだけなのです。
ただ、人とはちょっと違う働き方を応援してもらうためには、同僚から仕事ぶりを認めてもらえるような働きをすることや、本当は実施できたらいいけれど組織内で得意とする人がいなくて実施できていないものを率先して実施するなど、ちょっとした工夫は必要です。
「私らしく」を貫こうとすると、少数派になり、既存の型にハマらないため、もちろん壁もたくさんあります。
「私にはこんな役割が担えそう」「こんなことが実現できるかもしれない」「こんな関わり方をするとおもしろいことになりそう」と連想できて「楽しい」「ワクワクする」と思えることにチャレンジすることで、その過程にある「やるべきこと」や「得意ではないがやったほうが良いこと」すらも「楽しい」や「ワクワク」に付随する行為になっていきます。
あなたなりの「ワクワク」に突入してしまえば、あとは突き進むのみです。
実現しちゃったらワクワクすることや、こんな私になれたらワクワクするということを思い浮かべながら、できることから、ぜひ、チャレンジしてみてください。
考えているだけでは何も起きませんが、行動し始めると、応援してくれる人が現れます。
私自身も、チャレンジし続け、チャレンジする人を応援できる人でいたいなと思っています。
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