荒井 千織さん

 

Q 自己紹介をお願いします

福祉系大学出身、社会福祉士。実務経験から介護福祉士取得、現在も福祉の現場で働く。

結婚を機に苫小牧市へ、双子妊娠を機に専業主婦へ。

双子妊娠により、妊娠中から社会でのハード面ソフト面のともに生きづらさを感じ、さらに育児をしながらの働きづらさを痛感する出来事がたくさんありました。

そんな色んな困難を経験してきたことから、多胎育児をする方への情報提供や居場所づくり、ピアサポート体制や社会へのアプローチを考えたいと思うようになる。

今までオンライン多胎お話会、リアル多胎カフェ会、多胎家庭への訪問を実施。現在はSNSにて情報発信を行い、多胎育児を安心して出来る社会にしたいと考え中。

 

Q スピーチコンテストに出場する前の気持ちや、当日に向けての準備で頑張ったことや苦労したことは?

今回のスピーチコンテストに応募しようと思った理由は、“自分の想いを語る”というものであったからです。

起業もしていない私が、人前で自分の想いをスピーチするということが、あまりにも未知すぎて、

“ひとまず応募してみてから考えよう”と応募しました。

今まで自分の想いを人に聞いてもらうことをしてこなかったので、自分から色々な人へ声を掛けて、エントリーシートを添削してもらいました。

ファイナリストに選ばれてからは、続く体調不良もあり、スピーチの練習不足から正直不安しかありませんでした。

名刺やチラシ作りも必要で、仕事の合間に何度も自分で動画を撮ったり、限られた時間の中で、自分に自信が持てずにいました。

それは、家族にも「出るんだ」としか言えなかったことからも言えるかと思います。

自分の中にある確かな想いは本物のはずなのに、家族には大きな声で言えないまま当日を迎えたのが実際で、私の中ではコンテストに出場することと同じくらい、“家族に自分の想いを知ってもらう”ことも目的の1つでした。

ドキドキしながら家族と会場に向かったことは、忘れません。

 

Q スピーチコンテストに出場して得たものや、気付きは?

スピーチコンテストに出場して気づいたことは、「応援してくれる人がたくさんいると知ったこと」です。

エントリー時点から、添削をお願いして1人として断る人はいませんでした。私のために時間を使って、想いを聞いてくれた人がいました。

エントリーするために問い合わせた役所の方も、「ありがとうございます」と言って下さいました。

コンテスト当日、“場違いじゃないか”と思っていた私に、たくさんの仲間が応援の声を寄せてくれたことを知りました。会場まで足を運んでくれた人もいました。

「お疲れさま」と声をかけてくれた家族がいました。コンテスト後のアンケートには、温かい応援や「自分の活動にも活かしていきます」という優しい声ばかりでした。

“私なんかが”と思っていたのは私だけで、私が人前で自分の想いを話したことで、「もうあなたは人に影響を与えているんだよ」と言ってくださった方もいて、“自分が伝えれば、それに賛同して、共感したり応援してくれる人はいる”と肌で体感した日となりました。

 

「私らしく働きたい」と思い始めた女性への応援メッセージをお願いします

「私らしく働きたい」と思うきっかけは様々だと思いますが、まだまだそう思うことすら少数派と言われる中で、自分と向き合った素敵な方だと思います。

自分の本当の想いに蓋をせず、“こんなこと言って大丈夫かな?”と人に伝えることは、勇気がいることです。

本当に出来るかな?と誰よりも思っているのは自分自身であるのに、否定されることが恐いし、知らない世界も恐いです。

ただ、私が言えるのは“1つずつ経験しながら、その恐怖を確かめていくしかないな”ということです。

今回私にとっての大きな挑戦、未知への一歩は、とても温かいものでした。

何歳になっても、どんな状況でも、自分を諦めなければ、人生に後悔が無いと思っています。

父が私に背中で語ってくれたように、私も自分の子どもへ挑戦し続ける自分の姿を見せていきたいですし、失敗しても転んでも、笑って私らしい人生を歩むために、「私らしく働く」を実現していく自分でいたいです。

一緒に、ともに、歩いていきましょう!

あなたの想いが、声が、誰かの心を動かします。

荒井 千織さん

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